たかが0.5mmでも要注意!!住宅購入における見落としがちなポイント!
みなさんこんにちは。
中古住宅購入における、物件をチェックする際につい見落としてしまうポイントについてです。
0.5mmって何?
この0.5mmとはなんの0.5mmなのでしょう?
1mmよりも小さいです。
「そんな小さいモノじゃ見落としちゃうよ」と思うかもしれません。
しかしこれはちょっと気にしてみれば見えるものなので心配しないでください。
この0.5mmとはコンクリートのひび割れの幅です。
このひび割れはクラックとも呼ばれていますね。
このひび割れを放置すると、この隙間から大気中の炭酸ガスや水が入り、コンクリートの中性化が始まって耐久性の問題が発生してきます。
コンクリートの中性化
「コンクリートの中性化?なにそれ??」と思う方がいると思います。
かなり簡単に説明すると、コンクリートは強いアルカリ性の性質を持っていますが、コンクリートが空気中の二酸化炭素と接触することでアルカリ性の状態から酸性に傾くことをコンクリートの中性化と言います。
コンクリートが中性化するとどんな影響が出るのか?
上記でも書きましたが、耐久性の問題が発生し、コンクリート中の鉄筋部分まで中性化が進むと鉄筋が錆びてしまいます。
「コンクリートで鉄筋を保護してるのに錆びちゃうの!?」と思うかもしれませんが錆びてしまいます。
コンクリート内の鉄筋が錆びてしまえば、建物の耐久性はがた落ちです。
しかし、すぐに錆びるわけではありません。
コンクリートの中性化が内部の鉄筋まで達するには、かなりの年月がかかります。
なので、建物の耐久性を維持するためにも、このひび割れをチェックすることは非常に重要になってきます。
計測時に重要なポイントとして、ひび割れの幅、ひび割れの数&量、ひび割れの入り方です。
自分でひび割れをチェックしたい場合はクラックスケールというスケールを使うと簡単に測定できます。
そこまで高いモノではないので、お気軽に買ってみても良いと思います。
『クラックスケール』
建物の外部もチェック
中古住宅購入時には室内をしっかりと見る方が多いと思いますが、外壁面までちゃんと見る方は少ないと思います。
また、外壁は建物によって仕上げが異なるので、劣化の仕方の違い、塗装で改善を図るケースが良くあります。
そこで、その塗装の時期の目安をまとめてみました。
〇金属サイディングボード(塗装の目安:10~15年)
→外壁面から赤サビが出てきたら要注意
〇窯業系サイディングボード(塗装の目安:7~8年)
→サイディングを繋ぐシール(コーキング剤)剥がれてきたら要注意
〇モルタル外壁(塗装の目安:10~15年)
→モルタルの剥離、カビ・コケの発生がある場合は要注意
〇ALCボード(塗装の目安:10~15年)
→チョーキング、紫外線による褪色が出てきたら要注意
〇コンクリート壁(塗装の目安:10~15年)
→クラック、鉄筋爆裂発生時には要注意
〇トタン張り(塗装の目安:7~8年)
→トタンの反り、白サビが発生してくると要注意
〇羽目板張り(塗装の目安:10~15年)
→変色、腐食時には要注意
目視でひび割れがあった場合には劣化の症状が出ていると判断し、早めに専門家に見てもらいましょう。
また、0.5mm以上のひび割れがあった場合は、必ず補修を行い、塗装されることを強くおススメします。
♪お住まいのお困りごと、分からないことがあればお気軽にご連絡下さい♪
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その他には定期的に駐車場のゴミ拾いや除草剤の散布、管理物件のお部屋や共用部の清掃、細かい作業を行っています。