地域の特性を活かした総合的なスマートエネルギーの推進
みなさまこんにちは。
高島平地域グランドデザインについて、板橋区のホームページに載っているものを参照してご紹介したいと思います。
高島平地域グランドデザインのキーワード【スマートエネルギー】には「環境負荷の低減や循環型エネルギーに対応したまち」というテーマがあります。
その中の「地域の特性を活かした総合的なスマートエネルギーの推進」についてです。
①計画的・段階的なエネルギーのネットワーク化の推進
高島平地域はエネルギーシステムを考える上で特徴的な立地環境になっています。
エネルギーの消費者側として、高島平団地などの集合住宅、区民間や病院などの公共公益施設が集まって立地している一方で、エネルギーの供給側になり得る板橋清掃工場などの大規模なエネルギー源が近隣に立地しています。
これらのエネルギーの消費者と供給側の施設を効率よく組み合わせることや、将来の水素社会を見据えた新技術の導入することで、従来にはない高効率で低炭素な地域エネルギーのネットワークシステムを構築していきます。
エネルギーのネットワーク化には、都市のインフラとして民間企業や、UR都市機構、板橋清掃工場などが多く、相互に連携を図る必要があり、各事業体の事情に即しつつ、計画的・段階的な検討が必要です。
また、地域内交通の省エネ化として「歩き、自転車、公共交通機関の利用拡大」については、いきいきとした人々の活動や都市空間における人々の眼差しが注がれることによる安心感の高まり等の波及効果が大きいことに着目し、その推進に向けた環境整備を併行して検討していきます。
②施設レベル、街区レベル、地域全体レベルの総合的なスマートエネルギーの推進
スマートエネルギー化には、個々の建物の改修や新築に着実に省エネ・低炭素化を図りながら、エネルギーの融通といった街区レベルの取り組み、さらにはエネルギーマネジメントといった地域レベルの取り組みを積極的に推進していくことが必要です。
●施設レベルでの推進
☞ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)/ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化
…簡単にいうと、エネルギーを消費しないビルや住宅になります。
しかし、実際に内部で人間が活動する限り、全くエネルギーを消費しない建物を作ることは不可能です。
そこで、建物で消費したエネルギー量を建物で発生させたエネルギー量で相殺することで「ゼロ」としています。
☞エネルギー消費の見える化、省エネコントロール
…住宅用、ビル用、マンション共用部のエネルギー管理システムを用いて、消費エネルギーを管理し、効率的に利用するためにコントロールします。
☞スマートライフの実践
●街区レベルでの推進
☞エネルギー(電力・熱)の建物間の融通
☞再生可能エネルギーの街区での面的利用
☞コミュニティレベルでのスマートライフの実践
●地域全体レベルでの推進
☞エネルギーの面的利用の拡大
☞地域全体でのエネルギーマネジメント
③省エネ・創エネ・蓄エネ・エネマネといった総合的な取り組み
「省エネ」にとどまらずに、地域特性や資源を生かした「創エネ」、エネルギー需要のピークカット効果にも寄与する「蓄エネ」、エネルギーの見える化や省エネコントロールの推進と言った「エネルギーマネジメント」を、それぞれのレベルにおいて推進していく必要があります。
●「省エネ」
☞住宅・建物の省エネ化
☞エネルギーの面的利用
☞地域内交通の省エネ・低炭素化
●「蓄エネ」
☞蓄電、蓄熱
☞大型の蓄電池、電気自動車、PHVのバッテリー活用
●「創エネ」
☞再生可能・未使用エネルギーの活用
☞コージェネ等のエネルギー効率利用
☞水素利用等の次世代エネルギー利用
●「エネマネ」
☞エネルギーの見える化、省エネコントロール
☞スマートライフの実践支援
☞地域コミュニティでの活用
④エネルギーネットワークを活かしたまちづくりへの貢献
スマートエネルギー推進に関する取り組みは、単にエネルギーの分野にとどまらず、高島平地域の様々なまちづくりの要素と密接に関連します。
また、スマートエネルギー化により構築されるハード・ソフトのエネルギーネットワークは、それらを上手に活用することで、生活の質の向上に寄与する可能性があります。
次回は高島平地域グランドデザイン実現のためのキーワード、【スマートエネルギー】の「各レベルでの総合的なスマートエネルギーの推進の具体的なイメージ」についてです。
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