大家さん目線でDIY賃貸を見ると?
大家さんのメリット
DIY賃貸の大家さん側のメリットとして
●現状のままで貸せるので、修繕費用がかからない
●入居者がDIY工事を行うので、自分のお部屋に愛着が生まれ長期入居が見込める
●お部屋の明渡し時に設備&内装などがグレードアップしている可能性がある
などと良いことばかりですね。
大家さんにとっても嬉しい賃貸なのです。
しかし、ここでちょっと考えてみましょう。
家賃は相場からどれぐらい下げる?
今回、国土交通省が出しているガイドブックを元にDIY賃貸に考えているので「費用を借主が負担してDIY工事を実施する」としています。
現状のままで貸せるので、修繕費用がかからない。
これは大家さんからしたらとても嬉しいですよね。
しかし、その分相場よりも家賃を下げなくてはいけません。
同じ間取のお部屋であってもクリーニング程度ですぐに住める物件や、クロスの全面貼り替えから設備機器の交換まで大規模修繕をしなければならない物件までと、改修費用が異なってきます。
そうするとこの家賃を下げる金額の設定がなかなか難しいですよね?
例えば、「お風呂が壊れて使えないので家賃を3万円下げます。」なんて指標はないと思います。
家賃を下げすぎても大家さんの収入が減るので嫌だと思いますし、逆に少ししか家賃を下げなければ、入居者が決まらない可能性もあるかもしれません。
この家賃の設定金額は意外とシビアに考えないと難しいかもしれません。
本当にグレードアップするの?
お部屋の明渡し時に設備&内装などがグレードアップしている可能性がある。
グレードアップしている可能性がある?
ということはグレードアップしていない場合もあるかもしれません。
事前の契約でDIYする箇所を確認してからDIY工事をするとありますが、これは入居者の方のDIY技術と知識によって大きく左右されると思います。
また、事前の契約で確認していないDIY工事を勝手にやられるかもしれません。
グレードアップしてなくても、前のお部屋と同じレベルならまだ良いと思います。
もしかしたらお部屋の中をめちゃめちゃにDIYされてしまい、住めるお部屋に直すのに莫大な費用がかかってしまう可能性もありますよね?
そうなってしまったら最悪です。
この最悪な事態を防ぐためには、大家さんと入居者さんのDIY工事における打合せが非常に重要になってくると思います。
何回も打ち合せをしてDIYしていい部分としてはいけない部分などを話し合い、お互いの考えを共有させて一緒にお部屋を作り上げるような感じです。
しかし、この何回も打ち合せをして、お互いの考えを共有させるのって時間もかかりますしかなり大変ですよね?
ある意味、大家さんと入居者の方の信頼関係を構築するのと同じような感じがします。
この信頼関係の構築ができればかなり面白いDIY賃貸ができると思います。
DIY賃貸はハードルが高いがかなり面白い!
前回と今回のブログで、DIY賃貸における入居者と大家さんの目線で考えてみましたが、私はどちらの立場においてもかなりハードルが高いように感じました。
この他にも問題点は色々とありますが、長くなりそうなのでここまでにします。
しかし、これらの問題点を解決できるようなDIY賃貸ができれば、今までとは違った楽しく面白い賃貸生活ができるのではないかとも思いました。
次回はDIY賃貸における、物件を探すところから退去までの一連の流れについて説明します。
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